麻黄(マオウ)
漢方薬の生薬に「麻黄(マオウ)」があります。
麻黄は薬理学的にはエフェドリンとプソイドエフェドリンを含みますので、血管収縮作用や抗ヒスタミン作用を有する事で鼻アレルギーの治療に良いとされています。
麻黄は桂皮(ケイヒ)や石膏(セッコウ)と組み合わせる事で発汗や利尿により体内の余分な水分を除去する作用があります。
しかし、胃腸障害や血圧上昇・閉尿・眼圧上昇などの副作用がありますので、胃腸虚弱者や高血圧・虚血性心疾患・前立腺肥大・緑内障・甲状腺機能亢進症がある場合は禁忌とされています。
麻黄を使用できる鼻アレルギー患者で汗をかきやすく・口渇・粘性の鼻汁・眼の充血などの症状が優位な熱証タイプの方には「越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)」が良いとされます。
特に目のかゆみが強く、充血を認めるような方におすすめです。
また、汗をかきにくく・寒がり・水様性のサラサラした鼻汁が優位の寒証タイプの方には、「小青竜湯(ショウセイリュウトウ)」や「麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)」が良いとされます。
漢方薬との併用での鍼灸治療は花粉症に効果がありますので、一度お試しください。
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