漢方セミナー
ゴールデンウィークも終わりましたね。
連休中は皆様有意義な時間をお過ごしになられたことと思います。
クラシエ主催の漢方セミナーに行ってきました。
今回は埼玉県草津市から前田修司先生がお話になられました。
漢方内科の臨床経験豊富な前田先生が、今までのセミナーで見たことのない特別に分厚いレジメを使い圧倒的な話術で5時間以上熱心にお話になられた講義でした。
最近は漢方を服用されていらっしゃる方も沢山みえると思いますが、病院でよく処方されます漢方のお話もありましたので、少し書かせて頂きます。
気虚(気が足りない)の症状によく使われます、捕中益気湯・十全大補湯・人参栄養湯の違いですが、
捕中益気湯・・・気虚・気陥(気が引き上げられない)タイプ
とにかく元気がない、低血圧・痔・胃下垂等
十全大補湯・・・気血両虚タイプ
皮膚疾患、血液疾患がありとにかく元気がない
貧血・血球現象
人参栄養湯・・・気血両虚タイプ
十全大補湯で反応が乏しい
皮膚疾患・血液疾患・呼吸器疾患・認知症
抗うつ等の精神症状
に識別されるそうです。
人参栄養湯に含まれる遠志(オンジ)という生薬は認知症に効果があるという報告もあるそうです。
その他、気うつ・気滞に使われる半夏厚朴湯、柴朴湯の違いや、女性疾患に使われる加味逍遥散、当帰芍薬散は男性にも使えるなど、前田先生ならではの切り口でお話され、違いがよく分かりました。
大変沢山のお話をされましたので、患者様にも対応できますよう、本日から当院でも活用させて頂きたいと思います。
はりきゅうanby治療院
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